お知らせ2015年、地域資格「GPM」(グローカルプロジェクトマネジャー)のプログラムがスタートしました。

活動記録 (京都産業大学)

法学部高畠ゼミ・岩永ゼミ合同「障がい者雇用PBLチーム」による企業インタビュー

ゼミなど専門科目におけるPBLについて

目的

大学間連携共同教育推進事業「産学公連携によるグローカル人材の育成と地域資格制度の開発」では、PBL(Project Based Learning)をとおして学生の課題解決能力やコミュニケーション能力を育み、次世代の地域経済を担う人材の育成に取り組んでいます。

今年度は、ゼミの専門性や特性を活かした産学公と連携したアクティブ・ラーニングの開発を推進し、学生の正課外活動支援を試行することをめざしています。


障がい者雇用PBLの内容

高畠ゼミ・岩永ゼミでは、実践的な力(コミュニケーション力、グループワーク力、調査力、プレゼン力等)を養うことを目的にPBL型の授業を行います。学生は合同で、3つのチームに分かれてそれぞれのテーマに沿ったPBLに取り組んでいますが、その中でも本PBLは昨年度大学間連携共同教育推進事業の支援によって実施した取組「中小企業へ障がい者雇用促進を目指すために」(2013年度年次報告書P77~79参照)を母体としたものであることから、今年度も引き続き支援していくことになりました。

本チームでは、行政や中小企業のインタビュー、授業中でのグループワークや調査などを経て、中小企業への障がい者雇用促進のための提案を行います。

5月22日

6回の講義を終え、課外授業として両ゼミの学生9名が京都ジョブパークを訪問しました。

当日は、京都府商工労働観光部総合就業支援室 障害者雇用推進担当課長の野口礼子氏と、京都ジョブパークはあとふるコーナーマネージャー本田成治氏にご対応いただき、企業、障がい者の求職者双方への支援の取り組みをご説明いただきました。

学生が進行を務め、対話型でインタビューを進める中で、学生たちにとって教室の学びでは見えて来ない現場の現状や課題について理解を深め、障がい者雇用支援について再考する機会となりました。

対応いただいた野口氏からは、事前学習を通し自発的に質問をする学生の姿勢を大変評価しておられ、大学の授業の中でこの問題について以降も積極的に取り組んで欲しいとの言葉をいただきました。

今後、障がい者雇用に取り組む企業インタビューとして、日昇館尚心亭様へ訪問します。

6月9日

両ゼミの学生11名が、京都ジョブパークにて野口氏、本田氏の同席のもと、日昇館尚心亭 常務取締役の野村尚一様より、これまで20年以上続けてこられた障がい者雇用の取り組みについてご説明いただき、企業側の視点での障がい者雇用について学びました。

ンタビューでは、それぞれの学生が事前に用意した質問に加え、自分の言葉で野村常務と対話型でインタビューをする場面が前回より多く見受けられました。野村常務は、障がい者の方を雇用することを“当たり前のこと”として捉え、様々な工夫の下この取組を進めておられます。他の旅館からもアドバイスを求められることが多いようですが、「とにかく、一歩踏み出すことが、この取組の促進につながるのでは」とお話されていました。  学生たちは、行政側と企業側の双方の声を聞くことにより、現場の現状やその周辺にある課題について考えるきっかけとなりました。

野村常務からは、「お話した内容を受けて興味のある方は、障がい者の方が実際に働く現場を見に来て下さい」とのあたたかいお言葉をいただきました。

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